2025年4月16日放送「ホンマでっか!?TV」では、美容ジャーナリストの天野佳代子さんが出演。髪の毛の傷みを防ぐためにシルク100%の枕カバーが良いと紹介されました。
この記事では、番組内で紹介された「髪の毛の傷みとシルクの枕カバーの関係」についてご紹介。
番組で紹介された「髪の毛とシルクの枕カバー」について
ホンマでっかTVでは、寝ている間に髪が傷む意外な原因として「枕カバーとの摩擦」が取り上げられました。特に髪が長い人ほど、寝返りや頭の動きによって髪が絡まりやすく、摩擦ダメージを受けやすい傾向があります。
この問題への対策として番組が紹介したのが「シルク100%の枕カバー」でした。
シルクは表面が非常になめらかで摩擦が少なく、髪のキューティクルを守る効果が期待できます。また、保湿力にも優れており、髪の乾燥や静電気の発生を防ぐ特徴があります。
実際に、美容家の天野佳代子さんはシルク枕カバーを取り入れてから髪のダメージが減ったと感じているそうです。
芸人のEXITりんたろー。さんも、最初はシルクのナイトキャップを使っていましたが寝ている間にずれるため、枕カバーに切り替えたとのこと。その結果、髪のまとまりやすさが大きく変わったと語っていました。
さらに、シルク素材は熱をこもらせにくく、頭がひんやりする「頭寒足熱」効果もあるため、睡眠の質向上にもつながる可能性があります。
加えて、番組ではシルクパジャマにも触れられました。シルクは肌のうるおいを保ちやすく、乾燥肌の人にも向いています。
ブラックマヨネーズの小杉さんは、シルクのパジャマをやめてから肌がカサつくようになったと話しており、保湿力の高さを実感していたようです。
- シルク枕カバーは摩擦が少なく、髪のダメージや絡まりを防ぎやすい
- 保湿力と通気性に優れ、髪と肌の乾燥を防ぎながら快適な睡眠をサポート
- 実際に芸能人の体験談もあり、日常的に取り入れやすい美容対策として注目
「髪の毛×シルク100%枕カバー」情報を深堀りとエビデンス
睡眠中に起こる髪ダメージのメカニズム
寝ているあいだ、髪の毛は想像以上にダメージを受けています。特に問題になるのが、枕との摩擦による物理的な刺激です。
頭を動かすたびに髪表面のキューティクルがこすれ、めくれたり傷ついたりすることがあります。これは「機械的摩擦」と呼ばれるもので、摩擦が大きい素材ほどダメージも増えます。
たとえば、綿素材はシルクに比べて約2倍の摩擦係数があるとされ、髪への負担が大きいのです。
また、綿は水分を吸いやすく、髪のうるおいを奪う傾向があります。乾燥した髪は静電気を起こしやすく、絡まりやすくなるため、さらに傷みを助長します。
特にロングヘアの方は、寝返りによって髪がねじれたり引っ張られたりしやすいため注意が必要です。
日々の摩擦ダメージが積み重なることで、切れ毛や枝毛につながる可能性があります。
シルク枕カバーの物性と髪への利点
シルクの枕カバーが注目される理由は、その素材の特性にあります。
まず摩擦が非常に少なく、綿の約半分の摩擦係数というデータがあります。これにより、寝返り時のキューティクルの損傷を抑え、髪のまとまりやすさを保ちやすくなります。
さらに、シルクは高い保湿力を持ち、自身の重量の30%ほどの水分を吸収しても表面がべたつかないという特徴があります。
髪にとって乾燥は大敵ですが、シルクは水分を程よく保ちながら静電気も抑えてくれるため、髪のパサつきや絡まりを防ぐのに適しています。
また、シルクは肌と同じたんぱく質からできているため、髪との相性も良いと考えられています。
科学的な臨床試験はまだ限られていますが、美容家や皮膚科医の間でも広く支持されているのは、このような理にかなった素材特性に基づいています。
肌(乾燥・アトピー)への影響
シルクは髪だけでなく、肌へのやさしさも評価されています。
たんぱく質成分「セリシン」には保湿作用があるとされ、これを配合した化粧品では水分量が増えたという報告もあります。
ただし、枕カバーやパジャマといった布製品だけで肌トラブルが完全に改善するという証拠は、現時点では不十分です。
例えば、アトピー性皮膚炎の子どもを対象とした臨床試験では、シルク製の下着を半年間使用しても症状の明確な改善は見られなかったという結果が出ています。
つまり、シルクはあくまで肌に優しい素材であって、治療効果を持つわけではありません。
とはいえ、乾燥肌や敏感肌の方が日常的に使う素材としては、快適性や摩擦の少なさから良い選択肢になる可能性があります。
睡眠の温熱・快適性
睡眠中の温度や湿度は、眠りの質に大きく関係しています。
シルクは熱や湿度の変化に対して緩やかに反応する調湿性を持ち、寝ている間の不快感を軽減する素材として知られています。
触れた瞬間にひんやりと感じる特性もあり、特に夏場は快適に感じやすいという声も多く聞かれます。
ただし、冷却素材として特別に優れているわけではなく、竹ビスコースなどの素材の方がさらに涼しいとする研究結果も存在します。
そのため、寝汗が多い人や熱がこもりやすい体質の人は、吸汗性や速乾性を重視した素材選びも一つの選択肢です。
シルクは過度に冷やすことなく、程よい温度を保ってくれるため、年間を通じて使いやすいという点がメリットです。